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2019.10.08

コラム,

テント

テント倉庫のシートの選び方

殆どの場合、弊社でテント倉庫をお考えのお客様にはアイボリー色の
ウルトラマックス(平岡色染社)、ハリケーン(帝人フロンティア社)
5MR-FS(泉社)をおすすめしております。
それぞれ生地の名前とカッコ内が製造会社名となっております。
弊社がこれらの生地を推奨する理由としましては、おおよそこの3種類が
国産のテント倉庫用の防炎フラット帆布と呼ばれるものの大部分を締めており、
各メーカーのブランド名を担っていることも有り品質も安定しています。
耐用年数については、ウルトラマックスが7年とカタログに記載がありますが、
ほとんど10年以上ご使用いただいた上で張替えをご依頼いただいておりますので
一般的にテント倉庫をご想像いただいた方にはこれらの生地で間違いないかと思います。

なぜアイボリー色なのかについては、コラム「テント倉庫の色選び」を御覧ください。
基本的にはコストパフォーマンスの面から、端的に言えば倉庫用途ではアイボリーが圧倒的に優位です。

先に防炎フラット帆布と記載しました。
フラット帆布というのは表面が平坦に加工された膜体で、平滑性がよく雨水や
雪が落ちやすいため、テント倉庫用に基本的に使われます。
防炎については、テント倉庫作る際に一番使われる仕様ではありますが、
用途や設営場所に応じて不燃を求められる場合もあります。
ただし、不燃のものは防炎のものに比べ、値段が倍以上違ってきますので
こだわりや制約がない限り防炎のものが選ばれます。

こういった理由から弊社で製造する9割の防炎性のテント倉庫については
上記のテント生地を使用しています。ただ、それ以外に選択肢がないかといえば
そういうわけではなく、より高機能なものも存在します。
以下に数点ご紹介いたします。

・クールテント(ウルトラマックス、ハリケーン、エバーマックス等)
通常タイプのものとは別に内部温度が通常のものと比べ3度ほど下がるテント生地があります。
こちらの生地は通常のものよりも太陽光をより反射できるようになっており
内部への吸熱が抑えられ、その結果内部温度を低くすることができます。
また、副次的な効果として、光の透過を抑えられるため、紫外線劣化が減り
生地が長持ちするという話もあります。近年異常な猛暑が続いていますので
少しでも涼しくとお考えのお客様にお使いを頂いております。
ただし、真夏ではこの処置だけでは焼け石に水なため、その他の方法も必要になるかと思います。

・光触媒・防汚テント
アイボリー色のテントは色々なメリットがありますが、汚れが目立つのが難点でした。
そんな欠点を解消するために、近年では光触媒によるコーティングを施したテント生地が開発されています。
その他光触媒製品と同様、水分と光を得ることにより汚れを分解することができるため、
新品同様の白さを長年保つことが可能です。欠点としては光を得ることができない場所では
分解することができず、黒ずみが残ってしまいます。
防汚テントについては、基本的に殆どのテント倉庫用のシートには防汚処理が施されています。
ただし、こちらにもクラスが有り、より白さを求める際には高レベルの防汚処理を
施されたテント生地をご用意いたします。ただし、エクストラの費用と白さについては
光触媒のテントに比べると若干劣る印象です。
現在テフロンフィルムをもったテント生地を開発中との噂があり、このシートが発売された
暁にはより白く美しいテントが街に現れるのではないかと期待しております。

・高強度テント
通常のテントであれば10年程度の持ちですが、それ以上の持ちを想定している
シートも存在します。お値段もそれなりに掛かりますが、
運用を始めたテントの中には動かしがたい物たちが収納されているのが常です。
30年間で2回張り替えが必要なところ、1回の張替えで持つものもありますので、
モノの移動の手間、雨漏り等の被害を考慮すると、初期費用さえ許せば
高強度のテント生地を使ったほうが賢い選択かもしれません。

以上3種類を紹介いたしましたが、その他にも色々な特徴を持ったシートが
存在します。国内だけではなく、海外にも良い生地はありますので、
ご興味がお有りの方はお気軽にお問い合わせください。

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