NEWS & COLUMN

お知らせ&コラム

2019.10.08

コラム,

テント

テント倉庫の耐用年数と国税庁の減価償却について

一般建築物に比べて短期間で準備が可能なテント倉庫ですが、
気になるのが、本当にお得がどうか、長持ちするかどうかですよね。
そのため、お客様からテント倉庫が何年持つのかよくご質問いただきます。

この記事では、国税庁が定める減価償却や実際の運用実績を基に、テント倉庫の耐用年数について詳しく解説します。
また、長く安心して利用するためのメンテナンスの重要性にも触れますので、ぜひ最後までお読みください。

国税庁の減価償却から見るテント倉庫の耐用年数

テント倉庫の耐用年数を考える際、参考になるのが国税庁の「減価償却資産の耐用年数」です。

減価償却資産の耐用年数等に関する省令

国税庁 主な減価償却資産の耐用年数表

ただし、この表に「テント倉庫」という具体的な分類はありません。
そのため、一般的には「金属造の建物」として分類され、骨格材の厚みに応じて以下の年数が適用されます。

構造・用途 細目 耐用年数
建物
(金属造のもの)
鉄骨の厚みが4mm超 31年
鉄骨の厚みが3mm超~4mm以下 24年
鉄骨の厚みが3mm以下 17年
建物
(簡易建物)
主要柱が10cm以下の木製で(以下省略) 10年
堀立造りのもの及び仮設のもの 7年
器具備品 シートおよびロープ 2年

ただし、これは減価償却の視点によるものです。実際に運用する際の耐用年数の参考にはなりません。

テント倉庫の実際の耐用年数は?

弊社がテント倉庫を取り扱い始めて、30年ほどが経とうとしております。
これまでの傾向を見ますと、基本的に骨組みではなく膜体に異常がいち早く現れます。

膜体に大きな破れが生じ、膜体を張り替えなければならないケースが来るのは殆どの場合13年程度です。

逆に、20年以上、大きな破れが生じていないテントも相当数存在しますが、
こればかりは運が左右することですので、大げさなことは申し上げられません。

テント倉庫を張り替えるオススメのタイミング

おおよそ膜体の張替えのご準備をいただきたいのは10年経過の時点です。
この数値の根拠としては、これまでに大型の台風や大雪の年もありましたが、
弊社が製造したテント倉庫については、9割以上が10年以上の年数で張替えを行っております。

▼テント倉庫の張替えのタイミングについてはこちらのコラムでもご紹介しています。

テント倉庫の張替えのタイミング

テント倉庫を長持ちさせるために

早めにメンテナンスする

長持ちをしているテントには運だけではない部分も存在します。
そのために一番お願いしたいことは、テントの破れが小さなうちにメンテナンスを行うことです。

年数が経過した膜体は紫外線により引き裂き強度が低下しています。
小さな傷を放置しておくと、強風や積雪を契機に一気に修復不能な大きな破れに
悪化してしまう可能性が高いです。
小さな破れであれば、補修用のテープを利用すると短期間で修復可能です。
その作業の有無で数年は膜体の持ちが変わってきますので、そのうちに張替えの計画、
製品の移動先を確保する時間を稼ぐことができます。

タカダ創美のテント倉庫の張替え・修理はこちら

高性能な生地を採用する

劣化を防ぎ、テント倉庫の耐用年数を伸ばすためには、高性能な生地(膜体)を選ぶことも重要です。
各メーカーの技術革新により、以前よりも耐久性の高い生地が増えてきました。

高性能な生地を採用することで初期投資はやや高くなる場合がありますが、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。
また、地域の気候条件や使用用途に応じて最適な生地を選ぶため、専門業者に相談するのがおすすめです。

近くの業者との連携が安心のポイント

テント倉庫は、正しいメンテナンスを行えば長期間利用できる優れた選択肢です。ただし、急なトラブルに備えるためにも、信頼できる業者との連携が重要です。特に、近隣の業者を利用すれば、迅速な対応が可能になります。

もし弊社から遠い場所のお客様の場合、お近くのテント会社をご紹介もできますので
その際はお問い合わせください。

急な破れによる被害を防ぐためにも膜体の寿命をご理解いただき、
末永くテント倉庫とお付き合いいただければ幸いです。

タカダ創美のテント倉庫(テントハウス)はこちら

タカダ創美のテント倉庫の張替え・修理はこちら

 

▼こちらのコラムもぜひご覧ください。

テント倉庫の台風対策

大雪にも耐えられるテント倉庫とは

 

CONTACT

設計・製作・建設についての
ご質問・ご相談など、
何でもお気軽にお問い合わせください

0120-269-677 受付時間:8:00〜17:00(土日祝休)