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2025.12.15
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テント
【前編】テント倉庫とプレハブ倉庫の違い|コスト・納期・柔軟性で選ぶならテント倉庫
倉庫を新設・増設する際、多くの企業が悩むのが
「テント倉庫とプレハブ倉庫のどちらを選ぶべきか」 という点です。
どちらにも特性があり用途によって向き不向きが大きく変わります。
前編となる本記事では、テント倉庫が特に優れている「コスト」「納期」「柔軟性」 を中心に比較します。
1. 基本構造の違い(前提知識)
▼ テント倉庫とは(膜構造)

・軽量鉄骨フレームに 膜材(PVC・ポリエステル系テント生地) を張る構造
・採光性が高く、内部が明るい
・工期が短く、コストを抑えやすい
・増築・移設が容易 で柔軟性に優れる
資材置場・荷捌き場・仮設倉庫など、幅広い用途で利用されています。
▼ プレハブ倉庫とは(鉄骨+金属パネル構造)
・鉄骨に金属パネル(折板・サンドイッチパネル)を取り付けた建築物
・高い断熱性・気密性・防犯性を持つ
・恒久的な倉庫や事務所併設倉庫に向く
※後編で詳しく解説します。
2. コスト比較 — 初期費用を抑えるならテント倉庫
▼ テント倉庫(安い)
・膜材は金属パネルより材料費が安い
・基礎工事も簡易で済むことが多い
→ 予算を抑えたい企業に最適
▼ プレハブ倉庫(高くなりがち)
性能が高い分、鉄骨・パネル・基礎すべてが本格的になり、
初期投資は大きくなる傾向があります。
▼ ランニングコスト
・テント倉庫:膜材の張替えが必要(5〜15年)
・プレハブ:長寿命だがイニシャルコスト高め
「初期費用を抑えたい場合」にはテント倉庫が最有力です。
3. 納期の違い — 早く使いたいならテント倉庫
▼ テント倉庫:非常に短工期
・基礎工事が軽い
・膜材・鉄骨の製作期間が短い
・現場施工もスピーディー
→ 急ぎの倉庫設置に対応しやすい
「すぐ使いたい」「繁忙期だけ急遽増設したい」
といったニーズに強いのが大きな特徴です。
▼ プレハブ倉庫:設計〜施工に時間が必要
・基礎工事は本格的
・パネル製作に時間がかかる
・設備(電気・空調)作業が発生することも多い
→ 納期はテント倉庫より長いのが一般的です。
4. 移設・増築の柔軟性 — テント倉庫は圧倒的に強い
▼ テント倉庫(柔軟性が高い)
・鉄骨がボルト締結で構成されるため解体・再組立が容易
・敷地内外への 移設 が可能
・奥行延長・横連結などの 増築 もしやすい
・開口部変更・庇追加などにも柔軟に対応
→ 工場や物流現場など、「レイアウト変更が多い」「扱い物量が季節変動する」企業に最適。
▼ プレハブ倉庫(変更しにくい)
・一体型構造のため 移設はほぼ不可能
・増築には大掛かりな工事が必要
5. スパン(間口)の違い
▼ テント倉庫:スパンは30mが実用上の限界
膜材強度の関係で、
間口30m程度 が最大。
▼ プレハブ倉庫:構造次第で大スパンも可能
※こちらは後編で詳しく扱います。
6. テント倉庫が向いている用途(まとめ)
・資材置場・荷捌き場
・季節需要に応じた増設
・コスト優先の倉庫
・急ぎの倉庫設置
・フォークリフト動線を重視する現場
・仮設倉庫を柔軟に運用したい場合
7. 後編のご案内
断熱性・防犯性・耐候性といった 「建物としての性能」 では
プレハブ倉庫に大きな強みがあります。
→ 後編では、プレハブが優位な性能面を詳しく解説します。
【後編】テント倉庫とプレハブ倉庫の違い|断熱・耐候性・防犯性で選ぶならプレハブ倉庫
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