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2025.12.15

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【後編】テント倉庫とプレハブ倉庫の違い|断熱・耐候性・防犯性で選ぶならプレハブ倉庫

前編では、テント倉庫が強い「コスト・納期・柔軟性」について解説しました。
後編となる本記事では、プレハブ倉庫が優れている性能面 を中心に比較します。

1. プレハブ倉庫の基本構造(おさらい)

・鉄骨に金属パネル(折板・サンドイッチパネル)を取り付けた構造

・高い耐風性・耐雪性・断熱性・防犯性を持つ

・建築基準法の建物として扱われ、恒久利用に最適

一方のテント倉庫は膜材による簡易構造で、柔軟性・コスト性能が高い反面、
断熱・防犯性では劣ります。

2. 断熱性の違い — 温度管理が必要ならプレハブ

▼ テント倉庫(標準では断熱が弱い)

・膜材1枚構造のため外気温の影響を受けやすい

・夏場の内部温度が上がりやすい

・冬は冷え込みやすい

※遮熱膜材・内張りなどのオプションで改善可能です。

▼ プレハブ倉庫(断熱性能が非常に高い)

・ウレタン入りサンドイッチパネル

・断熱屋根パネル

これらにより、

・暑さの侵入を抑えやすい

・冬場の暖房効率が高い

・全体的な温度管理が容易

食品・精密部品・化学製品など、
温度管理が必要な倉庫はほぼプレハブ一択です。

3. 耐候性 — 風・雨・雪に対して強いのはプレハブ

▼ テント倉庫

テント倉庫は軽量鉄骨と膜材を組み合わせた構造で、
地域の風荷重・雪荷重に合わせた設計によって必要な耐候性能を確保できます。

・仕様や膜材の選択によって、風・雪への対応が可能

・膜材は経年で劣化するため、定期的な張替えで性能を維持

・柔軟な膜材の特性上、強風時に動きが出ることもあるが、構造上の想定範囲

用途に応じて性能を調整できるのが、テント倉庫の特徴です。

▼ プレハブ倉庫:構造的に耐候性能が高い

プレハブ倉庫は、鉄骨に金属パネルを組み合わせた建築物で、
構造自体が“風・雨・雪”への耐性を高めやすい点が特徴です。

・鉄骨フレームが強固で、外壁パネルも高い剛性を持つ

・気密性・遮水性に優れ、外気の影響を受けにくい

・積雪地域や強風地域など、環境条件が厳しい場所でも採用されやすい
(※必要に応じて地域の基準に沿った構造検討が行われます)

こうした構造上の特性から、
長期利用を前提とした恒久的な倉庫や、屋内環境を安定させたい用途に向いています。

4. 防犯性 — 決定的な違い

▼ テント倉庫の弱点

膜材は一定の強度はあるものの、
刃物で切られてしまう という構造上の弱点があります。

高価物保管には不向きで、
防犯カメラや赤外線センサーの追加が必須になるケースもあります。

▼ プレハブ倉庫(防犯に非常に強い)

・外壁が金属製

・侵入には工具+大きな音が必要

・建物としての“固さ”がある

防犯性能はプレハブが圧倒的に高い

5. 用途別の最適な選択(性能面を重視する場合)

▼ プレハブ倉庫が向いている用途

・温度管理の必要な倉庫(食品・精密機器など)

・高価物保管

・防犯を重視する現場

・台風・積雪などの気象リスクが高い地域

・事務所併設施設

6. まとめ — 性能面を重視するならプレハブ倉庫

・断熱性:プレハブが圧倒的

・耐候性:建築物として高いレベル

・防犯性:金属パネルで侵入が困難

・長期利用:長寿命で維持しやすい

総合的に、
性能・耐久・防犯まで求めるならプレハブ倉庫が最適 といえます。

 倉庫設置をご検討中の企業様へ

本記事が倉庫選びの検討にあたって参考になれば幸いです。

→ 前編では、テント倉庫が優位な面を詳しく解説しています。
【前編】テント倉庫とプレハブ倉庫の違い|コスト・納期・柔軟性で選ぶならテント倉庫

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