NEWS & COLUMN
お知らせ&コラム
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2020.12.21
お知らせ
2020年冬期休業のお知らせ
弊社の冬季休業は以下の通りとなります。 12/26 ~ 1/5 何かとご不便をおかけしますが、ご理解の程お願い申し上げます。 2021年も、変らぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 -
2020.12.07
コラム
大雪にも耐えられるテント倉庫とは
たくさん雪が降る地域にテント倉庫を建てたいけれど、強度は大丈夫? 稀にそのような問い合わせを頂きます。多雪地域にも耐えられるテント倉庫・テントハウスは積雪テント・耐雪テントと呼ばれており、鉄骨の強度や屋根などに一工夫あります。そこで今回は積雪テントについて紹介します。 積雪テントとは 積雪テントとは上記で軽くふれたように、大雪にも耐えられるような設計や、使いやすい配慮を施したものになります。積雪テントのポイントは下記の4つです。 ・フレーム・生地の強度 ・屋根の傾斜 ・開口の向き・種類 ・周囲のスペース フレーム・生地の強度 多雪地域にも耐えられるよう、積雪テントはフレーム・生地の強度が強化されています。テント倉庫の設計は荷重、風、積雪荷重などによって求められる強度を計算しており、多雪地域では積雪1m以上にも耐えられるよう設計しなくてはなりません。そのため、鉄骨を太く・スパンを短く配置し、屋根の上に降り積もる雪に耐えられるようになっています。 また弊社では、通常よりも丈夫な生地の採用を勧めております。多雪地域に設営されるテント倉庫は雪や風など過酷な状況に晒されており、生地の破れなどのリスクがどうしても高くなってしまいます。 修理や張り替えなどのメンテナンスコストを考えると、長期的にみてお得かと思います。 この施工事例はこちらから 屋根の傾斜 積雪テントは屋根に雪がなるべくたまらないよう、屋根の勾配がきつく設計されています。ちなみに弊社は岐阜県にあるため、常に積雪を意識しています。多雪地域でない通常地域でも、勾配は少々きつめな3寸(横10に対し高さ3の割合の傾斜)、多雪地域では4寸に設定しています。勾配をきつくすると、軒より上の高さが高くなります。高さに制限がある場合は、実際に運用できる天井の高さが低くなってしまいますので、積雪テントを建てる際はしっかりと確認してください。 写真の施工事例はこちらから 開口の向き・種類 風向きによって雪が溜まりやすい方角があります。そのような位置に開口を設けるのは得策ではありません。どこに溜まりやすいかはテント施工業者よりもその場で働いているお客様の方が詳しいかと思われますので、開口をどこに設けるか、その際に工場・倉庫の動線はどうなるか、しっかりとした計画が必要です。 また、開口にどのような扉を設けるかの検討も必要です。通常の引き戸ならば問題ありませんが、もし開口を大きくとるためカーテンの設営をお考えならば、ジャバラカーテンなど補強材の入っているタイプをお勧めします。 周囲のスペース 雪がどの方向に落ちるかのシミュレーションが必要です。屋根に溜まった雪が落ちる先が頻繁に利用する通路ならば、雪かきが大変になります。 雪が落ちる先を片側にしたいならば、片流れテントをお勧めします。雨や雪の流れ落ちる先を誘導できるので、悪天候時でも動線の確保が容易です。 写真の施工事例はこちらから まとめ 積雪テントは通常のテントよりも考えなければならないことが多くあります。テント業者の方としっかりお打ち合わせをして、よりよくお使い頂ければと思います。 タカダ創美でも積雪テントを承っておりますので、一度ご相談ください。 -
2020.11.02
コラム
ビニールブースの省エネ効果について
工場内にビニール間仕切りやビニールブースを設置する目的の一つが空調機器の効率化による省エネ効果かと思います。しかし実際にどの程度費用を削減できるか計算するのはなかなく難しく、導入に二の足を踏む方もいらっしゃるのではないのでしょうか。確かに正確に効果を計算するには高度なシミュレーションが必要になりますが、概算であれば簡単に計算ができます。 そこで今回は状況を簡略化し、実際にどのくらいの費用削減効果があるのかをざっくりと試算してみたいと思います。概算ですので、あくまで参考に留めてください。 おおよそ費用削減効果の計算 例えば、工場サイズ幅10m 奥行き10m 高さ4mがあり、 1/4のビニールブース幅5m 奥行き5m 高さ2mを設置し 内部に空調を配置する場合を考えてみます。 15畳(23.25㎡)目安のエアコンを設置する場合(一台あたり¥150,000とします)、 ビニールブースは1台の設置となり、工場全体の場合は8台となります。 工場全体については、高さが2倍となりますので、この数量となります。 ブースの価格を参考として、ブースの表面積あたり1万円/㎡とすると 下記のような初期投資となります。 工場全体を空調した場合 エアコン8台✕¥150,000=¥1,200,000 ブースを空調した場合 エアコン1台✕¥150,000+表面積75㎡✕¥10,000=¥850,000 となります。 工場全体を空調できるため、エアコン8台設置したほうが良いような気もしますが この規格のエアコン1台の年間電気料金は¥45,000ですので、そちらを加味すると 下記のような計算結果となります。 工場全体を空調した場合 初期投資¥1,200,000+ランニングコスト10年¥3,600,000=¥4,800,000 ブースを空調した場合 初期投資¥850,000+ランニングコスト10年¥450,000=¥1,300,000 となります。 まとめ 極端な概算ですが、さらに、三角屋根の分の体積や、天井からの入熱、空調を行き渡らせる風の流れ等を考慮すると工場全体に空調を行き渡らせることがいかに困難かおわかりいただけるかと思います。(エアコン選びでかなり変わってくると思いますので、注意してください!) ビニールブースの場合、エリアが制限される大きな欠点がありますが、区分けをすることで防塵、防虫効果も期待できます。それらを加味するとビニールブースはそれほど損のない選択かと思います。 →ビニールブースのページはこちらから← -
2020.09.30
コラム
工場のゾーニングについて
2020年6月にHACCP(ハサップ)が義務化されました。これは食品を扱う全事業者に対して衛生管理の基準を定めたもので、関連する事業者はより厳しい環境整備が求められます。このHACCPの前提条件として一般的衛生管理プログラムを整備する必要があり、これには「ゾーニング」という仕組みが含まれています。このゾーニングは、今回義務化の対象となる食品を扱う事業者だけでなく、鉄工所や化学工場などものづくりに携わるすべての事業者が、品質を改善するするうえで取り組むべき重要な問題です。 今回はこのゾーニングについてどのような施策を講じなければならないか、弊社としてどのような解決方法を提案できるか紹介します。 ゾーニングとは 作業区域を区別することをゾーニングと呼びます。埃や虫・微生物・ウィルスなどの侵入が許されない工程においてその作業区域を区別し、区域をまたがる人や物の出入りを制限したり何らかの処置を施すことで、品質の向上を図ります。日本では玄関で靴を脱ぐ習慣がありますが、それと同様に清潔な区域に異物を持ち込まないよう各区域の出入り口では工夫が必要です。 工場におけるゾーニングの基準 どのような基準でゾーニングを行うべきなのでしょうか?多くの場合は製造工程か衛生度の二つから選ぶことになるかと思います。 製造工程で区域を分けた場合、衛生管理の面だけでなく、製品が他のラインに混入するなど製造面での失敗を防ぐことができます。しかし、「二兎を追う者は一兎をも得ず」のことわざにもあるように、2つの問題を一度に解決しようとすると観点がブレてしまい、本来の目的を失った中途半端な改善になってしまうことがあります。異物の侵入を防ぐことが目的ならば、まずは衛生度に観点を絞ってゾーニングを考えることをお勧めします。 衛生度を基準としてゾーニングを考える場合、衛生度に段階を設けるのが一般的です。先ほど述べた衛生管理プログラムならば、[清潔区域・汚染区域]の2段階、もしくは[清潔区域・準清潔区域・汚染区域]の3段階としています。工場の規模や必要な衛生度に応じて、何段階でゾーニングを行うか考えましょう。また、人や物の動線は各段階を跨ぐことのないように計画しなくてはなりません。 仕切る手段とその比較 では、ゾーニングにはどのような手段があるのでしょうか。クリーンルームやドアを設けるだけでなく、チェーンを設けたり床にテープを貼って視覚的に区切ることも、立派なゾーニングになります。それぞれ求められている衛生度に相応しいゾーニングの方法を検討してください。 引用元リンク ビニール製品でゾーニング 弊社ではビニールカーテンやビニールブース・ビニール間仕切り・クリーンブースなど、ゾーニングにご利用可能なビニール製品を提供しております。すべてオーダーメイドで作らせていただいているため、お客様の工場レイアウトや設備をそのままご利用頂ける形状となっており、低コストながらも短い工期での設営が可能となっています。ぜひ一度ご検討ください。 ビニール間仕切り ビニール間仕切りの詳細はこちらから 防虫生地によるビニール間仕切りとシートシャッターです。より清潔な区域への前室としてご利用頂けます。 ビニールカーテン ビニールカーテンの詳細はこちらから ビニールカーテンになります。こちらはカーテンをノレン状にした製品で、手を使わずとも出入りすることができます。往来が頻繁な出入り口に有効です。 ベルトコンベアの事例 この事例の詳細はこちらから ベルトコンベアの出入り口をビニール製品で区切ることも、防塵・防虫に有効です。 ビニールブース ビニールブースの詳細はこちらからビニールブースになります。工場内をビニール製品で間仕切りすることで、埃や虫の侵入を防ぎます。また、空調の効く範囲を限定することで、効果的に温度管理を行うことができます。 ビニールカーテン この事例の詳細はこちらからビニールカーテンで間仕切りした例になります。箱詰め後など出荷前になる製品の一時的な保管場所ならば、ビニールカーテンで十分な場合もございます。 -
2020.09.09
コラム
確認申請とは?
確認申請とは? 建築物を建てる前に建物や地盤が建築基準法に適合しているか確認することを、建築確認といいます。 確認は自治体や自治体から指定を受けている民間の検査機関が行うのですが、そういった検査機関に検査を依頼するこを建築確認申請、もしくは確認申請と呼ばれています。 申請は設計事務所や施工会社が行うので、特に施主が何かをするということはありませんが、何やら難しい言葉で困惑しますね。 [gallery ids="2957"] 法令について 膜建築物について定める法令について、国土交通省告示第666号があります。これは膜建築物を一般の建築物と同様の扱いがされるよう基準を定めたものです。一方で、テント倉庫など用途を限定することで構造を簡易化しコストと納期期間を抑えたい要望もあり、これに対応するため国土交通省告示第667号による緩和処置があります。 下記は667号の適応条件の一部です。このような条件に当てはまらない膜建築物は、666号の適応範囲となります。 用途が倉庫であること。 延べ面積1,000㎡以下で階数が1であること。 軒高5m以下であること。 屋根の形式は、切妻、片流れ、又は円弧屋根面とすること。 確認申請は必要? 原則として必要となりますが、ごく小さいサイズならば確認申請が必要ない場合もございます。また、用途や大きさ、地域によっては消防設備なども必要に応じて義務付けられております。まずはご相談ください。 -
2020.08.08
お知らせ
夏季休業のお知らせ
弊社の夏季休業は以下の通りとなります。 8/12 ~ 8/16 8/10,8/11は通常営業となります。何かとご不便をおかけしますが、よろしくお願い致します。 -
2020.08.03
コラム
テント倉庫の台風対策
テント倉庫は台風に弱い、というイメージを持たれる方は多いのではないのでしょうか。 確かに「何十年に一度」というような台風では、被害にあってもおかしくないでしょう。2018年に発生した台風21号は各地域に多くの被害を与え、弊社でも全てのお客様へ対応するのに大変お時間を頂きました。 一方で通常の台風であれば、多くのテントは問題なく耐えられることも間違いございません。メンテナンスや対策をしっかり行っていれば、多くの場合は問題なくやりすごすことができます。 今回は、テント倉庫における台風対策を紹介いたします。皆様の参考になれば幸いです。 [gallery ids="2928"] 生地の点検 台風シーズンの前に一度、テント生地の点検をされることをおすすめします。もし生地に破れがあると、その裂け目からさらに悪化する恐れがあります。事前に生地を補修して頂くことで、強風に耐えられる可能性が高くなります。 生地の張り替え 弊社では通常、10年を目途に生地の張り替えを推奨しています。劣化した生地は柔軟性を失ってパリパリになってしまい、強風に耐えることが難しくなるためです。 生地の破れが酷い箇所のみの張り替えを希望されるお客様もいらっしゃいますが、生地の劣化が酷い場合は全面張り替えを推奨しています。結果として、そちらの方が工期やコストも抑えられることが多いです。被害を出す前に張り替えを検討して頂けたら幸いです。 鉄骨の補修 何十年とテント倉庫をお使いになられている方は、一度鉄骨の確認もしたほうがようかもしれません。鉄骨には防錆加工が施されておりますが、テント生地に触れる個所などから徐々に錆が浸食していきます。また、フォークリフトなど重機の操作ミスにより破損してしまった鉄骨も要注意です。 錆転換材の塗布や欠損個所の補修を行うことで、より長くお使いいただけます。 強度の高い生地の選択 テント倉庫の発注時に、強度の高い生地を選択することも重要です。より強い台風に耐えられ、メンテナンス頻度も抑えることができます。モノの移動の手間、雨漏り等の被害を考慮すると、初期費用さえ許せば賢い選択かもしれません。 もし破れが発生してしまったら いち早くテント会社に連絡を頂ければと思います。保険が適用できる場合もございますので、併せてご相談ください。 張替え・修理のページはこちらから -
2020.07.28
コラム
屋内間仕切りの不燃ビニールの選び方
ここ数年、屋内のビニール間仕切りをする際に、防炎ではなく、不燃を要求されることが 増えてきました。理由としては、危険物を取り扱う場所であったり、引火しやすい場所であったりと 不燃材の使用が義務付けられており、消防署の方から指導が行われている場合が主です。 もともと屋外では基布がガラス繊維で織られたテント生地がありましたが、 近年では屋内間仕切り用のシートも数社から発売されております。 その中でよくご質問を頂くのが、不燃に透明材はあるかどうかです。 もともと内部を明るく保ちながら、圧迫感なく仕切られることがメリットですので とても気になるところかと思います。結論から言えば、透明の不燃材料はあります。 しかし、不透明(有色)の不燃材と比較すると7倍以上の値段差があるため、 必要なところをよく検討しなければなりません。 例えば、採光性、視認性すべてを透明にできれば良いですが、 現実的にはコストが掛かりすぎます。そこで、弊社では天井には少しでも 内部が明るくなるよう白色系のシートをおすすめしております。 白系にするだけでもかなり内部は明るくなります。 また、視認性については、側面の目線部分に透明材料を、その他の部分には 不透明材料をおすすめしております。 不燃材料のシートはほとんどが1m幅の巻物ですので、1m幅か、50cm幅の 透明固定部分をいれることで、内部の様子を十分に把握することができます。 防炎材料は不燃材料と比べ、高価な材料となりますので、 できること、できないことをテント屋と検討をしながら 使用を決定していくことが大切かと思います。 ビニールカーテンにはできるの?不燃ビニールにはどんな種類があるの?という よくある質問については別のコラムで説明したいと思います。 もし気になる方はお気軽にお問い合わせください。 半透明不燃間仕切り 透明不燃材間仕切り 目線高さ一部透明不燃間仕切り -
2020.07.13
コラム
倉庫における建築工法の比較
工場に建てられる倉庫は、いくつかの種類がございます。今回は、システム建築による倉庫、テント倉庫、プレハブ倉庫の3種類を比較してみます。下記はそれぞれの特徴を簡単にまとめた表になります。 table#taktable {border:1px solid green;border-collapse:collapse;text-align:center; } table#taktable > tbody > tr > td {border:1px solid green;width:90px; } table#taktable > tbody > tr > td:first-child {width:200px; } table#taktable > tbody > tr > td.dc {color:red;font-size:120%; } table#taktable > tbody > tr:nth-of-type(even) {background:#F0F0F0; } システム建築 テント倉庫 プレハブ 工期 × ◎ 〇 初期コスト × ◎ 〇 建築の自由度 ◎ △ △ メンテナンス頻度 ◎ × 〇 快適性 〇 × △ 移設・増設・撤去 × 〇 〇 システム建築 建物の形状や設計・素材が整理され、ある程度仕様が決まった範囲内で設計・建築を行うとされている工法です。仕様が決まっているといっても、ある程度設計に融通が利くので、この3つの中では最も建築の自由度が高いです。耐久性・快適性・超大型に対応できるので、オフィスやスタッフの休憩スペースなどが必須になる大型の倉庫の場合は、これになります。 デメリットは、やはりコストでしょう。移設・増設も難しいので、更なる発展が期待される企業が採用する場合は慎重な計画・設計が必要です。コストを抑えたい場合やオフィスなど必要のない場合は、テント倉庫・プレハブ倉庫から検討されてはいかがでしょうか。 テント倉庫 天井・壁に軽量な生地を用いいることで、必要な鉄骨が最小限ですむことから、最も工期・コストがかからない建築工法になります。その軽量さから、他の建築工法では難しい地盤が弱い土地でも建てることができます。シンプルな設計なので、移設・増設・撤去も容易なので、会社の成長に合わせて柔軟に対応できます。 デメリットとしては、快適性とメンテナンスの頻度です。快適性については、特に夏場は相当暑くなるため、倉庫内で長時間作業することが想定される場合には、遮熱性にすぐれた生地を採用する・換気システムを導入するなどの対策が必要です。 メンテナンスの頻度について、生地を8年~20年ほどに一度張り替える必要があります(弊社では10年以上を張替えの目安としております)。張替えが必要だから耐久性が無いという訳ではございません。軽量なので地震にとても強いのです。 プレハブ倉庫 pre-fabricateの略の通り、製造工場である程度組み立てられた状態で建設現場まで運ばれ、建設される工法です。システム建築よりも更に仕様が定まっていると捉えることができ、テント倉庫程ではないものの工期・コストを抑えることができます。パーツ単位で分解・組み立てできるため、移設も容易です。ひと昔前までプレハブといえば見栄えが悪く劣化も激しい、といったイメージがありました。現在はより長寿命で見た目にもよい屋根・壁が豊富にあります。 快適性について、プレハブ倉庫はテント倉庫と同様、天気によって快適性が大きく損なわれるのですが、住宅でも用いられるような断熱材や空調の導入などのオプションを選択しやすい点を考慮するとテント倉庫より有利と言えます。もちろんその分費用はかさむのですが、倉庫だけでなく工場やオフィスなどとして利用する場合は、このようなオプションの導入を検討するとよいでしょう。 -
2020.06.23
コラム
間仕切りによる工場の騒音対策
日々、工場では機械音が鳴り響いていることかと思います。この騒音が近隣住民に迷惑にならないか、気にかけけている方は多いのではないのでしょうか。 一方で軽視されているのが、従業員への負担です。コミュニケーションで大声を出すことが必要になる環境では、作業効率の低下や事故の発見が遅くなるなどの悪影響が考えられます。更にはストレスによる疲れや難聴など、健康を害する事態にも発展しかねません。近隣住民への配慮だけでなく作業員の効率や健康も考慮すると、騒音は無視できない問題です。 今回は従業員のための騒音対策としていくつかの設備をご紹介し、最後に弊社としてどのような解決方法を提案できるか紹介します。 防音材によるカバー 騒音の対象となる機械を防音カバーで覆います。遮音効果が非常に高く、従業員のストレスも大幅に軽減されます。まずはここから検討したいところです。コンプレッサーやポンプなど操作が必要ない・時々しか触らない、メンテナンスの頻度の低い設備ならば問題なく導入できると思われます。 機械の形状が複雑で大型な場合は、綿密な設計が必要なためそれなりのコストがかかります。またオペレータの直接操作が必要になるような機械の場合はカバーが難しこともあるので、そのような場合は防音ルームやその他簡易的な方法を検討する必要があります。 防音材による隔離ルーム(防音ルーム) 機械と作業員のスペースを防音室として覆ってしまう方法です。防音室内にいる作業員には負担を強いることになりますが、高い効果を発揮します。 問題は防音壁が半固定になってしまうことです。既存の動線を邪魔しないようレイアウトを策定し、スペースをしっかり確保した上で設営しなければなりません。また、複雑な工場レイアウトに対応しづらいのも問題です。機械や配管などを考慮すると、それなりのコストが必要になります。 防音材によるパーテーション 一般的にオフィスや個別塾で見られるパーテーションですが、騒音対策として工場内に設置するタイプがあります。吸音効果を持つものであれば機械の高い音を抑えられ、遮音性を持ったものであれば外に音が漏れづらくなります。できるだけ既存の壁と併用して、騒音源を囲い込むように設営するとよいでしょう。騒音源が移動する、対策範囲が広い、機械の都合上覆うのが難しい場合に有効です。移動タイプのパーテーションを利用する方法もあります。 ただし、音は障害物等をまわりこんで伝わる回折という特性があり、少しの隙間でもそこから音が漏れてしまいます。配管や機材が邪魔してしまうような環境では、大きな効果は期待できないでしょう。また、移動タイプのパーテーションでも動線を邪魔してしまうことになります。防音ルームほどでないにせよ、しっかりとした計画が必要になります。 生地を用いた間仕切り 弊社では、ビニールブースやビニールカーテンなど、生地を用いた間仕切りによる騒音対策を提案しています。 大きなメリットは、既存の工場をそのまま活用できる自由な設計が可能なことです。生地の軽量さを活かして複雑な工場レイアウトにも容易に対応でき、カーテンを利用すれば現状の動線を維持したまま出入り口を設けることができます。配管や上述の設営が難しい場合にご検討してみてはいかがでしょうか。 もちろん、生地は壁やパーテーションなどに比べて厚さが薄くて薄いため、上記の特化した製品ほどの大きな効果は望めません。しかし、現在は生地に防音用の素材を織り込んだ効果の高い生地がメーカーから発売されており、高い防音効果を発揮しております。 また、防音効果は低下してしまいますが、弊社が普段提供している安価なビニール間仕切りでも、2重に施工すればそれなりの効果(コンプレッサー・エアーバキュームといった音:約60db→50db)を発揮しています。ビニール間仕切りのメリットは、生地が透明なので室内が目視できることです。作業オペレータの様子が見えるので、事故が発生したときもすぐに気づくことができます。 施工前 施工後 弊社の間仕切りについては、下記に詳しく書いております。ぜひご覧ください。 https://www.takadasoubi.com/products/vinlymajikiri/
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