NEWS & COLUMN
お知らせ&コラム
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2024.07.05
コラム
テント倉庫用 遮熱シートの実力
梅雨のさなかなはずですが、連日暑い日が続いています。弊社所在地の岐阜県養老郡でも本日(7月5日)は37度の予報で路面の温度計は38度を計測していました。先日、現在開催中のウルトラマックスクールキャンペーンを利用したテントの倉庫の張替えをさせていただきました。その隣に丁度同じサイズのグリーンのテント倉庫がありましたので、温度の比較をさせていただきました。下記の絵のような環境なので、W6☓L10☓H4のサイズで正面はカーテンでオープンなっています。 温度の測定は下記の3箇所で行いました。結論からいうとウルトラマックスクールのほうが3℃気温が低くなるという結果となりました。(風通しの良い庇の下は、地表近く、タイルの上での測定のため若干気温が低く出ている可能性があります) 風通しの良い庇下 ウルトラマックスクール ハリケーン グリーン色 比較対象として選んだハリケーンというテント倉庫生地はグリーン色だったこともあり、蓄熱しやすい傾向にはあります。3℃というとそれほどでもないのかな?という気もしますが、体感ではっきりと温度の差がわかる違いがありました。風通しの良い庇の下での気温との比較が5℃近くあるからか、ハリケーンの倉庫ではムッとするような暑さを感じました。ウルトラマックスクールの倉庫では違和感はあまりありませんでしたので、外気温との差も快適さを感じる大きな部分かもしれません。今回は比較的入口に近くの空気が入れ替わる場所で測定しましたが、テント倉庫の奥、風を感じない場所ではかなりの温度差を感じました。 メーカーのカタログ値では最大4℃ほど違うとの記載がありますが、今回実測、体感した限りでは間違いないように思います。まだまだ暑い日は続きます。正直な所、テント倉庫の欠点である暑さがぐっと押さえられて、膜体の寿命が通常よりも2年伸びるというのは破格の性能とコスパで、なおかつ通常品と同価格というのは今後ないと思います。ウルトラマックスクールのキャンペーンは9月までとなりますので、ぜひテント倉庫の新設、張替えをご検討の方は、この機会をご活用いただければ、というよりビッグチャンスだと思います! -
2023.11.06
コラム
防寒に役立つビニール間仕切り・ビニールカーテンの選び方(工場編)
比較的温かい2023年ですが、それでも冬はやってきます。人手不足が申告となり、働く環境が重視されている昨今。人手がどうしても必要な製造業の工場では人が集まらずに倒産というニュースも目にします。選ばれる職場とするためにも、ビニール間仕切り・ビニールカーテンを使った防寒対策を検討されてはどうでしょうか。その際に役立つ情報を4つにまとめみました。 1.きたるべき冬に備えて、ビニール間仕切の効果は? ビニール間仕切りは主に冷気や風の遮断に優れています。熱貫流率はそれほど高い性能は有していませんが、とにかく暖かな空気を外に逃さない、逆に冷たい空気を中に入れないことがビニール間仕切りの大きな効用であり、メリットです。大きな工場では人がいるスペースといないスペースが往々にして分かれています。人がいるスペースには暖かな空気を閉じ込め快適に、それ以外は余計なエネルギーをかけないというメリハリをつけることで、冬場の暖房効果を高め省エネに貢献できます。特に電気代、灯油代ともに高騰している現状ではその効果は月に数万円では聞かないケースも有るほどです。 2.どんな素材を選ぶべきですか? ビニール間仕切りに使用できる素材は様々なものがありますが、ほぼ80%以上の確率で選択されるのが、糸入り透明ビニールの厚みが0.3mmのもので、防炎と静電気防止の性能がついたものとなります。なぜこのシートが選ばれているのか、端的に言えば、コストパフォーマンスに優れているからにほかなりません。視認性に優れ、糸が入っているため寸法安定性、少しの破れでは破れ広がらない耐久性、厚みが薄いぶん柔らかく、それでいて空気の遮断は問題ありません。ですので、特別な理由がない場合はこちらのシートを使うこととなります。もしとても寒い場所に設置するのであれば、耐寒性の素材もありますが、それよりもどちらかといえば、縮を考慮して少し大きめのカーテンしたほうが安心かもしれません。(注意、ビニールは寒さで縮むというよりは、畳んだ際の折り目が伸びずに幅が狭まります。つまり暖かくなれば、自然とカーテンが短くなったような錯覚は解消します) 3.糸入り透明ビニールt0.3防炎静電がつかえない特殊な環境って? 一般的に一番多いパターンは、不燃性能を求められた場合です。法令により不燃素材を使わなければならない場合は、防炎性能だけではもちろん不十分です。防虫効果を高めたいときにはイエローやグリーンの素材を使うこともありますが、間仕切りをするだけである程度の効果は得られるためマストではありません。他にマストとなるのが例えば、高温環境でに設置する場合です。ビニールはプラスチックですので、通常60度程度から変形が始まります。そのため、そういった環境では耐熱性の素材を選ぶ必要があります。 4.どんな形状、どの場所を優先するべき? 一番最初に抑えるべきなのは外部へとつながる開口です。シートシャッターなどの開閉速度の早い出入り口であれば問題ありませんが、重量シャッターや動きの遅い電動シャッターの場合開けっ放しのことも少なくありません。そういった場所にこそ開けしめの簡単なビニールカーテンや、手を使うのが煩わしいのであればのレンシートを取り付けると冷たい空気が内部に入らず環境改善が履かれます。次に考えるべきは人がいる箇所を重点的に囲うことです。ビニールブースにすることが一番手っ取り早く、エアコン設置もすることで理想的な環境が整います。そこまでしなくとも、衝立をつけるだけでも、時々開口を開けた際に吹き込む風を遮断できそれまでとは違った環境となります。また、よくご相談を受けるのが、中二階や、階段です。せっかく暖かな二階で仕事をしているのに、そこから冷気が入ったのでは意味がありません。全室や荷揚げの開口には開閉式のビニールを設置することで暖かさが段違いになります。 5.まとめ ビニール素材は他の健在に比べ、短期間、低コストで働く環境改善が図れる有効な方策です。今回は糸入り透明ビニールを特にプッシュしていますが、弊社では屋外で使われるテント倉庫の生地を屋内でも使っている場所があります。視認性は悪くなりますが、壁としての利用であれば強度もビニールとは段違いにあり、現在15年以上使われておりますが、ベタつきもくすみもさほど気になりません。工場によってはオイルミストが飛んでいたり、天井クレーンをどうしても使わなければならない環境もある可と思います。ただ、働く環境改善は待ったなしに求められていますので、ぜひ一度お気軽にご相談にただければ幸いです。 ビニール間仕切りについてより詳しい情報はこちらから! ビニールカーテンについてより詳しい情報はこちらから! ビニール製品の施工事例はこちらから! -
2023.11.03
コラム
日除けシェード・サンシェードの選び方と5つの注意点
11月になりましたが晩秋とは思えないほどまだまだ暑い、、誰もが来年の夏は大丈夫だろうかと心配するところです。そんな事もあって、この時期になってシェードについての問い合わせが増えています。そこでよく説明をさせていただく5つの注意点をまとめてみました。 1 シェードの素材の選び方 シェードの素材によって、日差しの遮光率や紫外線のカット率が異なります。長時間直射日光にさらされる場所や、紫外線をしっかりカットしたい場所には高性能な素材を選ぶことが重要です。頻繁に脱着を繰り返す場合は、素材の重さも無視できない注目点となります。また、半固定されるようなシェードなのか、それとも巻取りが可能なファーリングシェード7日によっても、おすすめの素材は変わってきます。そのため機能を考えた素材選びも大切になってきます。 2 シェードの耐候性の確認 日除け用のシェードは雨風にさらされることが多いため、耐候性の高いものを選ぶ必要があります。素材が劣化しやすい場合、シェードの寿命が短くなるだけでなく、見た目も悪くなります。特に日除けを目的としたシェードにとって紫外線劣化は避けられない問題です。そのため、紫外線に強く、かつ紫外線で強度が落ちてきても破れにくい性質をもった素材を選択しなくてはいけません。 3 シェードの取り付け場所とサイズ シェードを取り付ける場所や窓のサイズに合わせて、適切なサイズのシェードを選ぶことが大切です。取り付け場所によっては、特定の形状やサイズが必要となることもありますので、事前にきちんと計測し、専門家に相談することをおすすめします。特につけてみてから影が思うようにつかなかったというのはよくある問題です。弊社では3Dで影もシミュレーションし、ご提案を行っております。 4 シェードのデザインと色の選び方 シェードは実用的な役割だけでなく、外観のデザイン要素としても機能します。外観に合わせて、デザインや色を選ぶことで、より高い満足度を得られます。デザインは見た目だけでなく製品の強度にも影響を与えます。その場所で何がしたいのか、雪や台風のさいには取り外さなくてはいけないのか、また収納にどのくらい時間がかかるのかも使う上で重要なファクターとなります。 5 シェードのメンテナンスのしやすさ 時間が経つと、シェードには埃や汚れが付着します。清掃やメンテナンスがしやすいデザインや素材を選ぶことで、長く綺麗に使い続けることができます まとめ いかがでしたでしょうか。ただいちばん大切なことはどの場所に、どんな目的でシェードを取り付けたいかだと思います。特に雨よけをご希望される方が多いのが現状ですが、その場合デザイン的な制約が大きく、居住性が大きく損なわれる可能性があります。シェードは日除けのため、それだけで十分健康に貢献できると革新しております。シェードをお考えの際は、ぜひお気軽にご相談いただき、素敵な空間づくりのお手伝いをさせていただければと思います。 シェードの購入を検討されたている方はこちらから! シェードの施工実績はこちらから! -
2023.01.19
コラム
騒音トラブル対策について
世の中では、騒音で苦情や訴えられたという会社は珍しくありません。 岐阜県でも最近運送会社さんが、近隣住民の方から騒音で訴えられて賠償金を支払ったという 事案がありました。 また、最近当社にも騒音トラブルで防音壁を 作りたいというご相談がありました。 コロナの影響で、以前よりも家にいることが 多くなったという背景もあるのかもしれませんね。 実際、騒音とはどのくらいの音のことなのでしょうか。 その点も含めて詳しくお話していきます。 騒音と基準値について デシベル(dB)という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。 デシベルと検索すると堅苦しい言葉がいっぱい出てきますが、 要するに数字が大きいほどうるさいと覚えていただければ大丈夫です。 騒音規制法という法律があり、 敷地外に85dBを超えた音を出さないことと定められております。 騒音の大きさの目安は以下の通りです。 90dB 80dB 70dB 60dB 50dB 40dB 30dB カラオケの 店内 救急車の サイレン 高速道路の 自動車内 デパートの 店内 静かな 事務所の中 図書館内 深夜の郊外 人間は大体60dBを超えるあたりからうるさいと感じるみたいです。 最近はスマホのアプリでも騒音の大きさを計ることができるので、 気になる方は試してみてください。 対策について 当社では、テント生地を使って防音壁を作ることをご提案させていただいております。 お客様のところで実際に計ってきたところ、工場内が80dBで、防音壁の外が55dBでした。 このように防音壁を張ることで、25dBの差が生まれることがわかりました。 音のサンプルも撮ってきましたので、参考にしていただければ幸いです。 また、当社が製作した防音壁の写真も載せますので、参考にしていただければと思います。 まとめ [video width="557" height="425" mp4="https://www.takadasoubi.com/wp/wp-content/uploads/2023/01/b487e3596c2d253d824e2587d334e7d0.mp4"][/video] 今回は、騒音トラブルについてお話させていただきました。 騒音トラブルは、世の中で多く発生しております。 運送業、建設業、スーパーマーケットのお客様からご相談をいただいております。 気になった方や対策を打ちたい方がいらっしゃいましたら、ご相談ください。 -
2022.02.01
コラム
テント倉庫の張替えのタイミング
上記の写真、昨年末に弊社が張替えさせていただいたテントの、張替え前のものですが、何年前だと思いますか? ある日弊社に「御社で建てたテントを張り替えてほしいのですが・・・」とのお問い合わせをいただき調べてみると、なんと27年前に弊社が設置させていただいたテントでした。27年前、、弊社若手社員よりも圧倒的年上の物件で、社員一同どよめいてしまいました。 では一般的に現在のテント生地は27年も持つのかと言われますと、残念なことですが持たないと言わざるを得ません。日本の環境変化も顕著ですが、生地に含まれている成分についても現在は手に入らないもの、環境を配慮し使えないものもあり、一般的なテント倉庫用の生地は7年耐久、一つランクの上がったテントは10年耐久、最長の記載のあるものでも15年となっております。ただ、現実的には7年耐久のものは10年程度持つことが多いようですが、風が強いところ、日射を長く受ける場所、鳥獣が危害を加える場所(田舎では現実にあります)とうではやはり短くなる可能性があります。 ただ、殆どのテントについては、破れる際に前兆があります、軽微な雨漏りや下から見た際の光の漏れなど、そういったものを見逃さずケアし、備えることで支障が少なく張り替える事が可能ですので、見逃さずお問い合わせいただければと思います。また、そういった背景もあり、10年耐久の素材を使用したお見積もりもご提案をさせていただいております。長い目で見れば必ずお客様の利益になることですし、持続可能な社会を目指すためにも末永くご使用いただければと思っております。 ちなみに、この27年前のテント倉庫は弊社に青焼きの図面が残されていました。残しておける土地がある田舎企業の良いところがでました。それよりも何よりも、27年前に施工させていただいた弊社をお客様がご記憶いただけていたたことが、これ以上なく嬉しいことでした。次は何年後かわかりませんが、またご依頼いただけるよう精進したいと思います。 -
2022.02.01
お知らせ
コラム
体感できるファーリングシェード
シェードセイルの中でも、使わないときに簡単に巻き取ることができる ファーリングシェードのデモ機を弊社近隣に設置しました。 岐阜県、ひょっとすると東海地方でも唯一の実物を操作できる施設かと思いますので ぜひ興味のある方は、実際に触ってみて、その操作性、意匠性の高さを体感してみてください。 膜だけで大きな日陰を作ることのできるシェードは、これまでなかったゆったりとした気持ちになれる優しい空間づくりができます。 しかし、台風、雪など四季の大きな変化に対応するためには、太い柱と大きな基礎など見た目にも重くコストとしても魅力的なものとしてご提案することができませんでした。 ファーリングシェードは海上を風をうけて進むセーリングヨットの素材を使用し、強風や積雪が予測される際にはシェードを巻き取ることによって、環境の変化を乗り越えることができます。 従来のタープやシェードでは毎回の脱着に時間がかかっていましたが、ファーリングシェードなら一人で簡単に操作が可能です。 日本の環境にマッチしたファーリングシェードをぜひご体感ください。 設置場所は弊社から車で5分程度の場所となります。ご案内をいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 -
2021.12.17
コラム
防鳥ネットのご紹介
テントの施工技術を活かし、弊社では防鳥ネットの施工を行っております。日常生活で防鳥ネットがよく見られるのはアパートや畑ですが、実は工場や倉庫にも利用シーンが多くあります。 スズメやツバメは工場の中に侵入するだけでなく、巣を作り始めることもあります。邪魔にならなければよいのですが、製品に糞が当たるなどの被害が出ると無視もできません。そこで防鳥ネットの出番です。 もし侵入経路が限定されていれば、そこにネットを張ることで鳥が建物内部に入ることを防ぐことができます。また天井の梁の下に張ることで、梁上に巣を作ることを防止できます。 弊社はメンテナンスホールをオプションとして用意しています。ネットを天井にそのまま張ってしまうと、火災報知器の点検時にネットの隙間を点検棒が通らないことがあります。火災警報器の下に開閉できる穴を作ることで、スムーズに点検を行うことができます。 ツバメが巣作りをするシーズンは、ツバメの相手をするのが年間行事になっている会社様もあると聞いております。微笑ましくもありますが、こういった身近な問題から取り組むことで確実な業務改善に繋がるのではないかと思います。ご興味がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。 -
2021.06.14
コラム
工業用の塗装ブースの紹介
今回はときおりお問い合わせを頂く工業用の塗装ブースを紹介します。生地のしなやかさを生かした製品ですので、ぜひご一考ください。 通常、自動車を塗装するような大型塗装ブースは、ゴミやホコリをほぼ完全にシャットアウトし、風の流れをコントロールすることでインクの舞い上がりを防ぐなど、とても高性能です。そのようなブースは綺麗な塗装を行うには欠かせませんが、そのぶん高価でスペースを占有します。 弊社が提供する塗装ブースは、素材に生地を用いています。使用しないときはジャバラのように収納してスペースを有効活用でき、掃除も簡単。換気扇を設置することで乾燥もできます。塗料の飛散を防ぐのが目的であれば、カーテンの設営だけでも十分な場合もございます。 求められる品質次第で、選択肢の1つとしてお考え頂けるかと思います。導入実績も多数ありますので、ご興味があればぜひお問い合わせください。 施工事例 電動スライド塗装ブース 開口を大きくすることで、大型の製品を持ち込み塗装することができます。電動化しているのでボタン1つで伸縮できます。壁面に換気ダクトも備えています。 乾燥ブース 換気ダクトを設けた乾燥ブースです。透明な生地を利用しているので、展開して内部で作業を行うときも光量を確保できます。 間仕切りカーテンによる塗装スペース 簡易的でよければ、間仕切りカーテンを利用する方法もございます。吊り棒を使用し天井からレールを吊り下げているため、カーテンの位置も自由に設営することができます。 間仕切りカーテン・壁による塗装スペース 塗料や臭気の飛散防止が目的であれば、カーテン・間仕切り壁の施工で十分な場合もございます。 -
2020.12.07
コラム
大雪にも耐えられるテント倉庫とは
たくさん雪が降る地域にテント倉庫を建てたいけれど、強度は大丈夫? 稀にそのような問い合わせを頂きます。多雪地域にも耐えられるテント倉庫・テントハウスは積雪テント・耐雪テントと呼ばれており、鉄骨の強度や屋根などに一工夫あります。そこで今回は積雪テントについて紹介します。 積雪テントとは 積雪テントとは上記で軽くふれたように、大雪にも耐えられるような設計や、使いやすい配慮を施したものになります。積雪テントのポイントは下記の4つです。 ・フレーム・生地の強度 ・屋根の傾斜 ・開口の向き・種類 ・周囲のスペース フレーム・生地の強度 多雪地域にも耐えられるよう、積雪テントはフレーム・生地の強度が強化されています。テント倉庫の設計は荷重、風、積雪荷重などによって求められる強度を計算しており、多雪地域では積雪1m以上にも耐えられるよう設計しなくてはなりません。そのため、鉄骨を太く・スパンを短く配置し、屋根の上に降り積もる雪に耐えられるようになっています。 また弊社では、通常よりも丈夫な生地の採用を勧めております。多雪地域に設営されるテント倉庫は雪や風など過酷な状況に晒されており、生地の破れなどのリスクがどうしても高くなってしまいます。 修理や張り替えなどのメンテナンスコストを考えると、長期的にみてお得かと思います。 この施工事例はこちらから 屋根の傾斜 積雪テントは屋根に雪がなるべくたまらないよう、屋根の勾配がきつく設計されています。ちなみに弊社は岐阜県にあるため、常に積雪を意識しています。多雪地域でない通常地域でも、勾配は少々きつめな3寸(横10に対し高さ3の割合の傾斜)、多雪地域では4寸に設定しています。勾配をきつくすると、軒より上の高さが高くなります。高さに制限がある場合は、実際に運用できる天井の高さが低くなってしまいますので、積雪テントを建てる際はしっかりと確認してください。 写真の施工事例はこちらから 開口の向き・種類 風向きによって雪が溜まりやすい方角があります。そのような位置に開口を設けるのは得策ではありません。どこに溜まりやすいかはテント施工業者よりもその場で働いているお客様の方が詳しいかと思われますので、開口をどこに設けるか、その際に工場・倉庫の動線はどうなるか、しっかりとした計画が必要です。 また、開口にどのような扉を設けるかの検討も必要です。通常の引き戸ならば問題ありませんが、もし開口を大きくとるためカーテンの設営をお考えならば、ジャバラカーテンなど補強材の入っているタイプをお勧めします。 周囲のスペース 雪がどの方向に落ちるかのシミュレーションが必要です。屋根に溜まった雪が落ちる先が頻繁に利用する通路ならば、雪かきが大変になります。 雪が落ちる先を片側にしたいならば、片流れテントをお勧めします。雨や雪の流れ落ちる先を誘導できるので、悪天候時でも動線の確保が容易です。 写真の施工事例はこちらから まとめ 積雪テントは通常のテントよりも考えなければならないことが多くあります。テント業者の方としっかりお打ち合わせをして、よりよくお使い頂ければと思います。 タカダ創美でも積雪テントを承っておりますので、一度ご相談ください。 -
2020.11.02
コラム
ビニールブースの省エネ効果について
工場内にビニール間仕切りやビニールブースを設置する目的の一つが空調機器の効率化による省エネ効果かと思います。しかし実際にどの程度費用を削減できるか計算するのはなかなく難しく、導入に二の足を踏む方もいらっしゃるのではないのでしょうか。確かに正確に効果を計算するには高度なシミュレーションが必要になりますが、概算であれば簡単に計算ができます。 そこで今回は状況を簡略化し、実際にどのくらいの費用削減効果があるのかをざっくりと試算してみたいと思います。概算ですので、あくまで参考に留めてください。 おおよそ費用削減効果の計算 例えば、工場サイズ幅10m 奥行き10m 高さ4mがあり、 1/4のビニールブース幅5m 奥行き5m 高さ2mを設置し 内部に空調を配置する場合を考えてみます。 15畳(23.25㎡)目安のエアコンを設置する場合(一台あたり¥150,000とします)、 ビニールブースは1台の設置となり、工場全体の場合は8台となります。 工場全体については、高さが2倍となりますので、この数量となります。 ブースの価格を参考として、ブースの表面積あたり1万円/㎡とすると 下記のような初期投資となります。 工場全体を空調した場合 エアコン8台✕¥150,000=¥1,200,000 ブースを空調した場合 エアコン1台✕¥150,000+表面積75㎡✕¥10,000=¥850,000 となります。 工場全体を空調できるため、エアコン8台設置したほうが良いような気もしますが この規格のエアコン1台の年間電気料金は¥45,000ですので、そちらを加味すると 下記のような計算結果となります。 工場全体を空調した場合 初期投資¥1,200,000+ランニングコスト10年¥3,600,000=¥4,800,000 ブースを空調した場合 初期投資¥850,000+ランニングコスト10年¥450,000=¥1,300,000 となります。 まとめ 極端な概算ですが、さらに、三角屋根の分の体積や、天井からの入熱、空調を行き渡らせる風の流れ等を考慮すると工場全体に空調を行き渡らせることがいかに困難かおわかりいただけるかと思います。(エアコン選びでかなり変わってくると思いますので、注意してください!) ビニールブースの場合、エリアが制限される大きな欠点がありますが、区分けをすることで防塵、防虫効果も期待できます。それらを加味するとビニールブースはそれほど損のない選択かと思います。 →ビニールブースのページはこちらから←
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